IIJ GIOベストプラクティス - デザインパターン【データベース】
オンラインDBの複製
稼働中のデータベースサーバを別サーバへレプリケーションするのが「オンラインDBの複製」です。物理筐体をまたいだデータベースの複製ができます。
解決できる課題
- 物理サーバ停止時に別のサーバでデータベースを稼動したい。
デザインパターンの概要
- マスターDBサーバとスレーブDBサーバ間でレプリケーションを行い、可用性を高めます。
- マスターDBサーバとスレーブDBサーバを別グループのサーバ/ストレージに配置することで、仮想サーバの障害だけではなく、サービス基盤の単一物理障害時も影響を最小限にすることができます。
- データベースサーバ間のデータ同期は、データベースの持つレプリケーション機能で実現します。
このデザインパターンのメリット
- レプリケーションにてスレーブを作成し、マスターDB障害時にはスレーブDBをマスターDBへ昇格させることで、業務再開が可能です。
- グループを分離しておくことで、クラウドサービスのメンテナンス時にもシステム全体の停止を避けることができます。
補足
- マスターDBサーバ障害時のスレーブDBサーバへの切り替え方法は、手動で行う必要があります。
- 障害時の切り替えを自動化したい場合でMySQLをご利用の場合は、デザインパターン「データベース:MySQLレプリケーションとMHAによる高可用性構成」を参照してください。
- レプリケーションでは誤操作によるデータ削除の復旧はできないため、システムやデータのバックアップは別途実施することを推奨します。