IIJ GIOベストプラクティス - デザインパターン【可用性】
共有ディスク型HAクラスタ
データベースやファイルサーバの性能に影響を与えることなく冗長化を実現するのが「共有ディスク型HAクラスタ」です。レプリケーション機能を持たないアプリケーションの可用性を向上できます。
解決できる課題
- レプリケーション機能を持たないアプリケーションにおいて、処理性能に影響を与えずに冗長化したい。
デザインパターンの概要
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース 物理サーバのクラスタタイプを利用することにより、共有ディスク型のHAクラスタを構成できます。
※物理サーバは2016年春より提供予定
- 物理サーバ クラスタタイプは、物理サーバ2台と共有ディスクで構成されるActive-Standby型のHAクラスタです。クラスタソフトウェアがハードウェアやアプリケーションのプロセスを監視し、異常を検知した場合にStandbyサーバへ自動的に切り替えることができます。
- クラスタソフトウェアは、Microsoft Failover Cluster(MSFC)またはVeritas Cluster Server(VCS)をインストールして提供します。
このデザインパターンのメリット
- カスタムスクリプトを利用することにより、任意のアプリケーションを監視できます。
- レプリケーション型のクラスタと比較して、フェイルオーバー時のデータ不整合が発生するリスクを低減できます。また、レプリケーションに伴うネットワーク通信やデータ同期の保証を行う処理が不要なため、処理性能に影響を及ぼしません。
補足
- Microsoft Failover Cluster(MSFC)を利用する際は、別途Active Directoryが必要です。