ページの先頭です


ページ内移動用のリンクです

  1. ホーム
  2. IIJのデータセンター
  3. データセンターを支えるIIJの技術や取り組み
  4. 階層構造化するデータセンター

階層構造化するデータセンター

DX時代のIT・デジタル基盤は、大都市圏の郊外に存在するハイパースケールデータセンターにホストされているような、 「クラウドコンピューティング」と、利用者の近くまたは現場で処理を行う「エッジコンピューティング」のハイブリッドな利用になると考えられます。

ハイパースケールデータセンター

ハイパースケールデータセンターは、大量のデータを集中的に処理することを主目的に設置される、大規模なデータセンターです。企業や個人が利用する「クラウドサービス」の実態がある場所とも言えます。敷地の確保や通信の利便性から、大都市郊外に数多く存在します。

エッジデータセンター

エッジデータセンターは、大量のデータを生み出す利用者のそばに設置され、データの一次的な処理やリアルタイム性の高い応答を行なうための小規模なデータセンターです。複数のエッジデータセンターをつないで一つの仮想的なデータセンターとして、地域のIT・デジタル基盤のレジリエンスの向上を実現することもできるでしょう。

リージョナルエッジデータセンター

リージョナルエッジデータセンターは、地域単位でのエッジデータセンターです。たとえば、通信キャリアのコアネットワーク内でのMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)(※)として配置されることも想定されます。

(※):MEC:通信ネットワークのエッジ(末端)にコンピューティングリソースを配置することで、通信低遅延・高帯域・リアルタイム処理を可能にする技術

ローカルエッジデータセンター

ローカルエッジデータセンターは、これまで利用者のPCなど端末内部で行っていた処理を外部にオフロードするデータセンターです。工場の生産制御システムやスタジアム、自動運転のように、低遅延・セキュリティ・可用性が求められる処理をオンサイトで処理します。

ハイパースケールデータセンターとエッジデータセンターの複合利用

クラウドの普及以降、広帯域なネットワークを介してデータをデータセンターへ"集中"させて処理することが一般化しました。一方で、端末や利用者に近い場所で処理したいというニーズも引き続き存在します。"分散"させることで応答・処理速度の向上や負荷の低減などを図れるからです。
これまで、ITのアーキテクチャは集中処理と分散処理のトレンドが繰り返されてきました。日本では、集中処理であるクラウドの波が進んでいるところですが、欧米では分散処理であるエッジコンピューティングがトレンドとなりつつあります。
とはいえ、分散処理アーキテクチャであるエッジコンピューティングは、集中処理のクラウドと対立するものではありません。エッジデバイスやエッジサーバでの分散処理と、クラウドでの集中処理を、適材適所で利用することで、効率的かつ効果的なDXが実現できます。


ページの終わりです

ページの先頭へ戻る